聖学院の学び

教員紹介

宗教教育について

グローバルスタンダードを学ぶ聖学院の宗教教育

毎朝のお祈り、週一回の学年礼拝、聖書の授業など中高6年間を通して「宗教教育」を実践する聖学院。その統括を担うのが中川寛チャプレンと井本晴雄副チャプレンです。「キリスト教は欧米社会の精神的支柱であり、聖書は人類の叡智を集約した最も信頼できるテキストの一つ。
そこにはさまざまな困難を乗り越えるための知恵が凝縮されています」という中川チャプレンは宗教行事全体の運営と高校生の礼拝を担当。キリスト教の歴史的・文化的な価値観を学ぶことがグローバルスタンダードの修得につながると考えています。一方、主に中学生の宗教行事を受け持つ井本副チャプレンは「聖書は人間一人ひとりが神によって作られた賜物だと説いています。生徒にはまず、自分が神様に愛された価値ある存在だと気づいてもらいたいですね」と、6年にわたる宗教教育の基盤づくりを強調。
さらにもう一つ、聖学院の大きな特色と言えるのが保護者による宗教委員会の活動。「ボランティア活動を含むさまざまな宗教行事を運営する組織ですが、委員の方は非常に積極的で毎年、各クラス2名の定員を超える参加者が集まっています」と中川チャプレン。宗教活動を通して保護者の方々にも生きがいを提供する。それが、聖学院のもう一つの魅力なのです。

生活指導について

「人とのつながり」から学ぶ集団の中のONLY ONE。

生活指導と言うと日頃の風紀や規則遵守ばかりを連想しがちですが、聖学院では地震・火災といった緊急時の避難誘導や救命救助、AEDなどの備品管理も私たちの役割。防犯を含む生徒たちの安全確保にも万全の備えで臨んでいることをまずご理解いただきたいと思います。
中学時代は「周囲の人々とのつながり」の中で社会性を身につける大切な時期です。スポーツに例えるなら、学校はまだ失敗が許されるトレーニングの場。社会という“公式戦”で致命的な失敗をしないよう、中学時代は大いに失敗してほしいというのが私の気持ちです。
もちろん、そのためには「何が失敗なのか」をしっかり教える必要がありますし、生徒が自ら「失敗した」と気づくように導くことも大切でしょう。聖学院の生活指導は「厳しい」と言われますが、それは「~をしない」という消極的な目標をよしとしない毅然とした姿勢の表れであり、決して積極性や自主性を押さえつけるものではありません。
時には口やかましく叱咤しながら、私たち教員は生徒一人ひとりが集団の中で「ONLY ONE」を見つけるためのヒントを与え続けます。若さゆえの失敗も成長の糧として、生き生きした学校生活を送ってもらいたい。それが聖学院の指導方針なのです。


なぜルールはあるのか、理解して守ることが大切。

生活指導における本年度の基本方針は「規則遵守」、すなわち「ルールを守る指導」ということになりますが、私自身はこれを「ルールに押し込む」のではなく、一人ひとりの生徒が「なぜルールがあり、なぜ守らなくてはいけないのか」を考え、自らの意志で行動するよう指導していきたいと考えています。中学時代はルールそのものを教える必要もありますが、高校生ともなればしっかりとした自覚のもとで「どう守るか」を身につけることが大切。
「ルールで禁止されているから守る」では本当の意味での規則遵守にならないと思うのです。ルールには必ずそれが成り立つ背景があり、ルール自体も一定の幅をもっています。
そのルールを破ることで周囲の人たちにどんな迷惑がかかるのか、自分に返ってくる不利益は何なのか、想像することが何より重要なのです。
また、ルールの外枠だけをとらえて「何もできない」と考えるのではなく、ルールの内枠を見る、すなわち「どこまでは許されている」と発想を変えるのも一つの方法でしょう。そうした考え方を、私自身は生徒との密なコミュニケーションの中で伝えていくつもりです。一人ひとりに声をかけ、「話す機会」を可能な限り作っていく。それを私のモットーにしたいと思っています。


カウンセリングルームについて

専門家の連携によるきめ細かな心身のケア

中学・高校時代は肉体的にも精神的にも大人への過渡期にあたり、心と健康は微妙な相関関係にあります。聖学院では怪我や病気といった健康の問題に保健室の養護教諭が対応する一方、心のケアにカウンセリングルームを開設。専門のスクールカウンセラーが常駐し、養護教諭と連携しながら生徒たちのケアにあたっています。
「保健室の利用者は年間延べ4000人。男子校ですからちょっとした怪我なども多いのですが、中にはメンタルなケアが必要な生徒もいます。そう判断した場合はカウンセラーの先生に連絡し、生徒が相談を受けやすい環境を作るのも保健室の役割。いきなりカウンセリングを受けることに抵抗がある生徒もいるでしょうし、気軽に利用できる保健室がいい窓口になっているケースも多いですね」と語るのは養護教諭の小野梓先生。コンビを組むスクールカウンセラーも「担任や教科の先生はどうしても“評価する立場”ですから完全な中立とは言えない面もあります。
カウンセラーは原則として生徒側でも学校側でもなく、生徒が自分で問題を解決していくお手伝いをする存在なので、保健室の先生と同様、気軽に話しやすいのかも知れませんね」と、生徒の相談に対する基本的な姿勢を語ってくれました。聖学院は相談する“窓口”の多さも特色と言えるでしょう。


進路指導について

全学を挙げた進路指導への取り組みスタート教員も授業の腕を磨き合う研究会

今年から全学を挙げて進路指導への取り組みが始まりました。聖学院がめざしているのは生徒一人ひとりが「内なる賜物(タラント)」を発見し、将来を見据えた人生設計をすることです。そのための大学進学を全学で支援するという前提で、特に受験を意識した授業と補習・補講体制の整備に力を入れています。具体的には大学受験に特化した長期休暇中の補講のスプリングセミナー、サマーセミナー、ウインターセミナーには大半の生徒が参加します。また模擬試験を意識改革の重要項目と位置づけ、模擬試験実施後にそれぞれの生徒の答案を分析、生徒が理解できていたのか振り返りを行い、その後授業に反映させるようにします。
大学入試は6年間の教育成果の現れで、質の高い授業と家庭学習の積み重ねがあって学力は定着します。それを踏まえ、教員の意識改革の一環として2010年2月から有志教員による「授業フォーラム」が始まり、毎回20名前後の教員によって互いの授業を発表するなど活気のある研究会が実施されています。授業の質が高まれば生徒たちは自ら力をつけていきます。
さらに従来から学年ごとに行ってきたキャリア教育を体系化し、その中には職業体験的なプログラムも導入する予定です。6年間を通して生徒が賜物を発見して欲しいと考えています。




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