教職員がオススメする本
   養護 小野 梓先生 New!
     
本を読むことが好きです。読むことで遠い場所や過ぎ去った時代、異次元の世界を疑似体験できます。大好きな本は何回読んでも新しい発見を与えてくれます。困難な時に自分を励ましてくれる本、新しい世界へ飛び込むのを後押しする本、そっと癒してくれる本、そんな本に皆さんが出会うことを願っています。私の一押しを紹介します。


1、十二国記シリーズ  小野 不由美 〔913||O〕
困難な時にこそ読みたくなる本。シリーズ物ですが、どの物語から読んでも大丈夫です。まだ完結していません。新作を数年以上も待っています・・・。

2、深夜特急      沢木 耕太郎 〔915||S〕
旅に行きたくなる本です。旅先でも読みたくなります。一人で外国へ行ってみよう、と思ったときに全巻シリーズで購入しました。

3、竜馬がゆく     司馬 遼太郎 〔913||S||1~8〕
中学生のときに出会い、読書が好きになるきっかけとなった本です。この本に出会って本を読むことが更に好きになりました。

4、細川ガラシャ夫人  三浦 綾子 〔913.6||M〕
中学生の頃、教会に置いてあったので読みました。信仰を持つ、ということを一人の女性の生涯を通して考えさせられました。

5、女の一生(一部 キクの場合・二部 サチ子の場合)   遠藤 周作 〔913.6||E〕
教会の方に薦められて読みました。幕末~太平洋戦争の長崎を舞台に、そこで生きた2人の女性を描いています。長崎に行きたくなりました。

6、からすのぱんやさん   かこ さとし 〔726||K〕
小さな頃、大好きだった絵本です。保健室にも置いています。見開きイッパイのパンのページには今でも心躍ります。





   生活指導部長 保健・体育科 髙橋 孝介先生
     
1.星宿海への道 / 宮本輝 [著] [913||M]
2.わたしはマララ : 教育のために立ち上がり、タリバンに撃たれた少女 / マララ・ユスフザイ, クリスティーナ・ラム著 ; 金原瑞人, 西田佳子訳 [289||Y]
3.流星ワゴン / 重松清[著] [913||S]
4.空飛ぶタイヤ / 池井戸潤 [著] [913||I]



聖学院高校サッカー部はグラウンドを持っていない。練習試合のためならどこへでも出かけていく。八王子であろうと、県外であろうと。そんな時の私の楽しみは電車の中の読書。「今日の場所は遠いな。でも、その分ゆっくり本が読めるな」と嬉しくなる。特に誰の本が好きというわけではない。面白い本が好き。ただそれだけ。




   中1学年付 英語科 ディーン・サザデン先生
       
1、The Steve Jobs story / Tom Christian [837||C]
2、未来への地図 : 新しい一歩を踏み出すあなたに / 星野道夫著 ; ロバート・A・ミンツァー訳 [295||H]


I recommend these two books because they help us to understand the importance of exploring and thinking. The more we explore and think, the more we grow as humans. The more we explore and think, the more interesting life becomes. Life is a priceless treasure. There are many mysteries in the world. By exploring and thinking, these mysteries can be solved. By exploring and thinking, we can make the world a better place to live. Enjoy the books! Enjoy life’s adventure!

Dean Sotherden




   中1学年主任 国語科 宮崎 靖久先生
       

風の旅人 : 文学散歩の記 / 宮崎,靖久著. - 文明堂 , 2008.1〔910||M〕(随筆)
夢とロマンをいつまでも追い続けている雄斗虎(私)のバイブル!
一人旅に淡い憧れをもっている君にピッタリの一冊だ。東京と神奈川の知られざる名所を作家のエピソードを交えて綴る秀逸な文学散歩の記だぞ!

酔奏の風 : 作家への書簡集 / 宮崎靖久著/ -東京 : 創英社/三省堂書店 , 2012.10 〔910||M〕 (作家論)
夏目漱石・森鷗外・芥川龍之介・川端康成・太宰治・三島由紀夫・村上春樹・田中慎也…等々。明治から現代の著名な作家115人に雄斗虎(私)から手紙を送るという、ユニークな作家論。各作家の生き様が手に取るようにわかる。読書好きな人には、その作家の一面を知る手掛かりにもなり自分の読書の幅や深さを大いにアップさせる一冊だ。

鎌倉謎解き散歩 / 奥富敬之, 大野泰邦編著. -中経出版 , 2013.6 〔291||O〕 (歴史書)
歴史の宝庫である鎌倉を歩いてみよう。三方が小高い丘に囲まれ、一方が彼方に伸びる大海原だ。荘厳な寺院に秘められた数々の武士(もののふ)たちの生きざまを感じ取れる一冊だ。雄斗虎(私)も文学編を執筆しているぞ!

ナイフ / 重松清著.— 新潮社 , 2000.7 〔本館未所蔵〕(小説)
ある日、突然クラスメイトが全員敵になる。そして「いじめ」に!
いじめられている主人公の心の葛藤が生々しい。何かにつまづいて、誰にも言えない苦しさを胸に秘めた君に捧げる一冊だ。

その日のまえに / 重松清著. - 文藝春秋 , 2008.9 〔913||S〕(小説)
30代後半から40代の男性にお薦めの一冊だ。ジグソーパズルをしていて、半分くらいまで仕上がると、完成予想図が頭に描かれ、急に興ざめをしたことがないだろうか。
壮年期に心の隙間に音もなく忍び寄ってくる、何とも言われぬポッカリ感を見事に捉えた短編が詰まっているぞ!

ドグラ・マグラ / 夢野久作著. - 角川書店 , 1976 〔本館未所蔵〕(小説)
邪悪な風が全編に吹きすさぶ。ページをめくるごとに魔の世界に引きずり込まれていく。最終章にたどりつくまでにサディズムの鬼と化した自分自身とめぐり合うだろう。
ちょっとマニアックだが、人間の加虐性の本質を知りたい人に最適な一冊だ。

一握の砂・悲しき玩具 / 石川啄木 著. — 新潮社 , 1976.4 〔911.1||I〕(短歌集)
今の生活がもどかしいのだが、抜け出すことができずにもがいている君。
自分の姿を見つめ直すことが多くないだろうか?その時に感じる悲哀や空虚を五・七・五・七・七の短歌形式で詠み上げている。雄斗虎(私)が、一人旅をするときに必ず携帯していた一冊だ。

深い河 / 遠藤周作 [著]. - 講談社 , 1996.6 〔913||E〕 (小説)
「最後の審判」を迎え入れるために、何をなすべきをいつも考えていたクリスチャンである著者が綴る、渾身の力をふりしぼった一冊だ。
「求愛・受難・贖罪・安息・復活」などのキリスト教の教義がちりばめられている。そのどれもが、日常生活の中で自然と行われている。舞台はインドのガンジス川のほとり。その母なる河は、生きる意味を求め訪れてきた人々を悠久の時の流れに乗せる…。

二十億光年の孤独 / 谷川俊太郎著 ; W.I.エリオット, 川村和夫訳. - 集英社 , 2008.2 〔911||T〕(詩集)
時空を交差させた喪失感を詠んだ「ネロ」。 - 疎外感・寂寥感・焦燥感などのマイナス感情を、湿った感傷性を含ませずに詠んでいる。著者の瞳がいつも宇宙に向いているからなのだろう。君の「心の扉」を必ずノックしてくれる一冊だ!

芥川龍之介
田端の地に居を構えた著者は、聖学院と深いかかわりがある。なんと、息子(比呂志)を聖学院幼稚園に通わせていたのだ。息子の手をとって毎日通園していたという。そして、聖書を枕辺に置き自ら十字架につかれたのが1927年7月24日。自分自身との対話を繰り返し選び抜いた言葉で一文を構成しているのが特徴だ。

「河童」 (小説) (『河童 ; 或阿呆の一生 / 芥川龍之介著. - 新潮社 , 1989.9』〔913||A〕に収録)
河童の国に紛れこんだ主人公が経験する不可解な出来事。面白いぞ!

「侏儒の言葉」 (随筆) 〔本館未所蔵〕
著者の暗澹たる心を投影している。一文一文が心に突き刺さってくるぞ!

「地獄変」「羅生門」 (小説) (『薮の中 / 芥川龍之介 [著]. - 講談社 , 2009.8』〔913||A〕に収録)
平安時代が舞台。文章から臭い立つものを感じるはずだ!

「奉教人の死」 (小説) (『蜘蛛の糸・地獄変 / 芥川龍之介著. - 角川書店 , 1998.5』〔913||A〕に収録)
キリスト教に深い関心を寄せた著者の理想像を、主人公に託している。

村上春樹
近いうちにノーベル文学賞を受賞すると思われる、今一番人気の作家だ。
その理由は主人公像にある。他者との距離をいつも一定に保ち、自分の生活空間や精神世界に他者を入れない生き方をする主人公。それでいて不安や寂しさを感じない。他者とのかかわりが少なければ少ないほど、わずらわしさがないのだ。
このような主人公像が、多くの現代人の憧れとなっているのだろう。それに加え、時と運命の相関関係を巧みに操った構成が、内容を重層化させている。

風の歌を聴け / 村上春樹〔著〕. - 講談社 , 1982.7 〔913||M〕 (小説)
一つの季節が終わりを告げに来たような哀愁が聞こえてくるぞ!

羊男のクリスマス (小説) 〔本館未所蔵〕
宿命の予言におののく主人公。淡い淡いかげりが見え隠れしている!

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド / 村上春樹著 - 新潮社 , 1988.10 〔913||M〕 (小説)
異次元空間を自在に操った構成が光る。雄斗虎(私)一押しの作品だ!

アンダーグラウンド / 村上春樹〔著〕. - 講談社 , 1999.2 〔916||M〕(ルポタージュ)
地下鉄サリン事件の被害者の証言集。運命とは何かを考えさせるぞ!




   中1学年付 英語科 高村聖木先生
 
〈代理〉
     
1、「大江戸暮らし」 大江戸探検隊 PHP研究所 〔210||O〕
2、「はじめてのキング牧師」 R・バロウ 教文館 〔198||B〕
3、「舟を編む」三浦しをん 光文社 〔913||M〕
4、「こだまでしょうか、いいえ、誰でも。 : 金子みすゞ詩集百選」 金子みすず 宮帯出版 〔911||K〕
5、「八日目の蝉」 角田光代 中央公論社 〔913||K〕
6、「I am Malala」Malala Yousafzai Little Brown 〔289||Y〕
7、「タモリのTOKYO坂道美学入門」 タモリ 講談社 〔291||T〕
8、「お金で世界が見えてくる!」池上彰 筑摩書房 〔337||I〕


中1目線で選んでみました。国語の授業で触れた江戸の暮らし、記念祭発表で覚えたWe Shall Overcomeにつながるキング牧師等、読書で深めてくれたら、と思います。震災後よくテレビから聞こえてきた「こだまでしょうか、いいえ誰でも」のフレーズ-金子みすずの詩の一部です。他の詩も、傷ついた心、すさんだ心を癒してくれることでしょう。学年通信でも紹介したI am Malala.も拾い読みでいいから手にとってみてください。




   中1A組担任 美術科 伊藤 隆之先生
       
1、画材の博物誌 / 森田恒之著 724||M
2、絵具の科学 / ホルベイン工業技術部編 724||H
3、絵画術の書 / チェンニーノ・チェンニーニ [著] ; 辻茂編訳 ; 石原靖夫, 望月一史訳  本館未所蔵
4、燃えよ剣 / 司馬遼太郎著 913||S
5、壬生義士伝 / 浅田次郎著 913||A
6、新選組血風録 / 司馬遼太郎著 913||S
7、永遠の0(ゼロ) / 百田尚樹著 913||H
8、ゴールデンスランバー / 伊坂幸太郎著 913||I


絵を描くための技術や画材の歴史を調べるのが好きです。絵を描くのは好きですし、専門ですが、違った側面からそれを考察していくと、より面白い。普段何気なく使っている絵具やキャンパスなど、画材には奥の深い歴史があります。また、画材に限らず、歴史の勉強はいろんな話と話が繋がっていくから飽きない。私は幕末の歴史小説が好きで読んでいますが、歴史の切り口は本当にたくさんあって興味深いですね。


   中2D組担任 英語科 鶴見遥先生
       
①「ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本」向山淳子、向山貴彦著 幻冬舎 835||M

中学生のときにこれを読んで英語を勉強しました。「動詞」「名詞」「形容詞」「副詞」なんて言葉は一切出てこない、文法の本です。とってもわかりやすいので、英語がだんだんわからなくなってきたな…という人にはぜひぜひ読んでもらいたい本です。


②「ラン」森絵都著 理論社 913||M

中高生の心理描写がとっても上手な森絵都さん。少し現実離れしていて不思議だけど、でも身近にありそうなそんな作品を沢山書かれています。この作品も、ありえなそうな設定なのに、不思議と登場人物に感情移入してしまいます。読後は走りだしたくなるはず。


③「ペギー・スー シリーズ」 セルジュ・ブリュソロ著 金子ゆき子訳 角川書店 953||B

ファンタジーのようなSFのような作品です。特殊な能力を持つペギー・スーと相棒「青い犬」が出会う不思議な世界にどんどん引き込まれていきます。


④「コーンウォールの聖杯」スーザン・クーパー著 武内孝夫訳 学習研究社 933||C

イギリスの「アーサー王」伝説をめぐるお話です。伝説あり、謎あり、戦いあり。最初から最後までハラハラドキドキが止まりません。冒険ものが好きなひとは、ぜひ。


⑤「ダレン・シャン シリーズ」ダレン・シャン著 橋本恵訳 小学館 933||S||1~12

バンパイアのお話です。設定がとってもしっかりしているので、もしかして本当にバンパイアっているのでは、と思ってしまうほど。登場人物と作者名が同じであることからもわかるように、自伝として書かれています。シリーズの最後には、どうしてダレンが作品を書き始めたのかもわかります。


⑥「グレート・ギャッツビー」 スコット・フィッツジェラルド著 村上春樹訳 中央公論新社  933||F

映画化もされている作品です。アメリカ文学の代表作とも言えるかも知れません。日本でも有名な「村上春樹」さんがとても大切にされている作品です。村上さんが愛をもって翻訳したこの作品、ぜひじっくりお読みください。


   進路指導部長 理科 生田 直子先生
       
『海底2万マイル』 953||V(「海底二万里」(岩波少年文庫))
『地底旅行』 908||S||1(「世界SF全集 ; 第1巻『ヴェルヌ』に所収」)
『トムソーヤの冒険』 933||T(岩波少年文庫)

 聖学院の生徒たちは、ディズニーランドやディズニーシーが大好きな人が多いように思います。センター・オブ・ジ・アースや海底2万マイル、トムソーヤ島に行く前に、是非、原作を読んでほしいと思います。名作なので、すでに読んでいる人も多いと思いますが、実は意外と読んでいない人もいるのではないでしょうか。トムソーヤの冒険やハックルベリーフィンは少年たちの心をくすぐるでしょうし、地底旅行や海底2万マイルは冒険心あふれる作品です。これを読んで知ってからのディズニーランド・ディズニーシーは今まで以上に楽しくなること間違いなしです。


『新解さんの謎』 812||A

 電子辞書は便利だけれど、国語辞典をパラパラめくって調べ物をしているうちに、違う言葉と出会って、他の言葉に「ああ、そうか、なるほどね。」と思い楽しめるのが紙の国語辞典。中でも「新明解国語辞典」のおもしろさを存分に引き出して、辞書を傍らに置きながら読みたくなるのがこの「新解さんの謎」です。「新解さんの謎」を読み始めて最初に出てくる「恋愛」をひいてみると・・・。中高生にとってどきどきするような説明が出てきます。国語辞典でドキドキしたり、ギョッとしたりできる楽しさを紐解いてくれる「新解さんの謎」おすすめです!


『へんないきもの』 480||H

 以前学級文庫として置いておいたときの一番人気の本です。世の中には自分の知らない変な生き物で溢れています。パラパラ見ているだけで「へえーっ」と楽しめる本。頭が疲れたとき、ぼーっとしたいときに超おすすめです。



   副校長 英語科 角田 秀明 先生
        1.「幸福論」 著者:ヒルティ  岩波文庫 194||H
 大学生の頃から繰り返し読んでいる本です。ヒルティは77歳で天に召されるまで、学者として、あるいは政治家、弁護士、著述家として活動した人物です。「幸福論」は彼の幅広い経験、読書、思索から生まれた名著であり、今も青年から老人に至るまで年齢を問わず愛読されている書と言えます。

2.「目に見えないけれど大切なもの」 著者:渡辺和子  PHP文庫 受入作業中!
 私たちの平凡な日々を埋めるのは、「ささやかな幸せ」であり、そのような目立たない幸せは、お金も時間もいらない「簡単な決意と、その実行」を私たちが日常生活の中で行うことによってのみ、もたらされるのです。一人の卒業生の言葉―「幸せは、自分の心が作るものであると知ることができました」。幾度となく読み返す価値のある本です。

3.「いのちの言葉」 著者:日野原重明   春秋社 受入作業中!
 「鳥は飛び方を変えることはできない。しかし、人間は毎日の行動を変えることにより、新しい習慣を形成し、新しい生き方を選択することができる。これが他の動物と明確に違う人間の特質である。」100歳を超えてなお、多くの人に影響を与え続ける不死身のクリスチャン医師の言葉に耳を傾けましょう。

4.「人生二度なし(悔いなく生きるために) 著者:森信三  致知出版社 159||M
 「人は何のためにこの世の生を生きるか」-この人生の根本問題に向き合い、97年で逝去された哲人であり教育者であった著者が、青年に向けて熱く語った人生観。

5.「脳にいいことだけをやりなさい」 
著者:マーシーシャイモフ 訳:茂木健一郎 三笠書房 498||S
 私が数年前に読んで、脳科学に目が開かれた本です。未知の領域であった脳の働きについて現代脳科学が次々に新たな発見をしています。脳のしくみを知ることはとりもなおさず自分自身を知る手助けになるはずです。読んでみましょう。



   高等部長 国語科 伊藤 豊先生
        1、一号線を北上せよ / 沢木耕太郎〔著〕 915||S
2、深夜特急 / 沢木耕太郎著 915.6||Sa94s||1~6
3、エベレストを越えて / 植村直己著 916||U
4.世界どこでもずんがずんが旅 / 椎名誠著 915||S風景進化論 / 椎名誠著
5、風景進化論 / 椎名誠著 914.6||S
6、神々の山嶺 (いただき)上・下 / 夢枕獏著 913||Y
7、ヨーロッパ鉄道旅ってクセになる! : 国境を陸路で越えて10カ国 / 吉田友和 [著] 293||Y
8、10日もあれば世界一周 / 吉田友和著 290||Y
9、チベット高原自転車ひとり旅 / 九里徳泰著 292||K


「日常」から離れたくなることがときどきあります。システムとかルールとかスケジュールとか、それは人と人とを結ぶとても大切なものだけれど、そればっかりはやっていられません。
とはいえ、心が飽和して現実逃避したくなったからと言って、仕事や家庭を放り出すわけにもゆきません。そんなとき、私は決まって旅の本を読みます。月曜の朝の通勤電車には旅の本がぴったりです。私は東武東上線と山手線の車内で、ユーラシア大陸を路線バスで横断し、チベット高原を自転車で横断し、ベトナムの国道を北上し、ヨーロッパの街を鉄道で周遊し、たった10日間で世界一周を果たし、世界どこでもずんがずんが旅を続けたのでした。
近ごろは、ただの紀行文では物足りなくなってしまい、登山家や冒険家の本を好んで読むようになりました。電車の中で私は何度もエベレストを制覇しました。もしも今、自分が聖学院の生徒だったら、きっと山岳部に入部すると思います。



    高II学年主任 社会科 田中定仁先生
        『ジャン・クリストフ』ロマン・ロラン  岩波文庫 953||R||1~4
 中学生の時に塾の先生(大学生)に勧められ必死に読みました。厳格で冷涼で陰鬱なドイツから自由の陽光を求めてフランスへ飛び出る音楽家クリストフ。いつの間にか、幻想の自分の未来を思ったものでした。

『エブゲーニー・オネーギン』木村浩訳「世界の文学13ロシアⅠ」集英社 908||S||13
70年代に夢中になった五木寛之のエッセーから知り、19世紀ロシアのインテリ青年の苦悩に変な憧れを抱いた高校時代の私。

『王国への道』遠藤周作 平凡社 913.6||E
 カトリック信者である遠藤がその表の代表作の『沈黙』『銃と十字架』の裏でタイの旧都アユタヤを舞台に実在の人物達を巧妙に組み合わせた、想像上の歴史再現ドラマ。今では開発されつくしたチャオプラヤ河流域がまだまだ鬱蒼とした湿地帯だった幻想的作風。朱印船貿易がリアルに蘇ります。

『バンコク歴史散歩』河出書房新書  友杉孝 292||T
 東南アジアの一大拠点として繁栄するバンコク(クルンテープ)は19世紀初頭の創建以来、常に歴代国王によって世界に開かれた貿易港でした。それによって他民族、他宗教の都市設計が巧みに維持され、今日もその運河、城塞、市場、居住区に明確に認められます。タイ旅行には必読の書と激賞します。何回読んでも飽きないのです。

『ある巡礼者の物語』イグナチオ・デ・ロヨラ  門脇佳吉訳 岩波文庫 198||I
 ローマはバチカンのローマ教皇フランシスコは今では世界で最も注目される人物。彼はアルゼンチン出身のイエズス会出身の修道士。そのイエズス会を創立したのがイグナチオ・デ・ロヨラです。ザビエルと同じスペインのバスク出身の若き軍人ロヨラは戦争で身体に後遺症があるまでに負傷。しかしその彼に悔い改めと神への召し出しがあります。以降、死ぬまで彼は自らを巡礼者と自称し、厳しい規律の中でキリストに近づく霊性修養の道を求め続け、続編でもある『霊操』という実践的書を著し、今日も多くの信者が黙想、霊想にこの2書を役立てています。



    中学3年学年主任 国語科 松野 寛先生
        『アルケミスト』パウロ・コエーリョ  角川文庫 969||C
 多くの先生方が推薦する作品です。名作に解説は必要はありません。先ず読みましょう。
箴言に満ちた作品です。

『辞書を編む』飯間浩明  光文社新書  813||I
 保守的な立場で編纂する「岩波国語辞典」
 新語を積極的に採用する「三省堂国語辞典」
 語釈にオリジナリティの特徴の「三省堂新明解国語辞典」
 それぞれの編集方針によって特徴があるのが「国語辞典」です。辞書はどのように編集されるのかを知ると、辞書を「読みたくなる」のです。

『うめ版 新明解国語辞典×梅佳代』  三省堂  748||U
 新明解国語辞典の語釈と梅佳代のコラボ本です。語釈と写真が見事です。

『「お客様」がやかましい』森真一  ちくまプリマ―新書  361||M
 ある種の最強の言葉「お客様」。その問題点を分析しています。ひょっとするとあなたは困った人になっているかもしれませんよ。

『山之口貘詩集』山之口貘(やまのぐちばく)  小学館  911||Y
 詩作品の特徴には批評性があります。この沖縄の詩人にはユーモアと批評に鋭い切れ味があります。素敵です。

『喜嶋先生の静かな世界』森博嗣   講談社文庫  受入作業中!
学校生活を楽しくするヒント。尊敬する先生を見つけること。そして先生の「領域」に入ること。それに尽きると確信する作品。



    副校長 入試広報部長 理科科 清水広幸先生
        嫌われる勇気 : 自己啓発の源流「アドラー」の教え / 岸見一郎, 古賀史健著 146||K


この悩みは尽きないが、その悩みとは一体何なのか? 追及していくことも大切だと考えます。よく他人が相談されますが、その悩みの本質は実はその人の心の奥底にある“もう一人の自分”の小さな細い声の投影であったりすることが多い…と、筆者は言います。読んだときに、「アッ、そうなんだ!!」と納得しました。人の意見に迎合することなく、本質を見ていく必要性を教えてくれた本です。
特に高校生諸君に推薦します。



    スクールカウンセラー 青木佳子先生
 
      1、ゲド戦記 / ル=グウィン作   933||L
2、十二国記 / 小野不由美[著]   913||O
3、モモ / ミヒャエル・エンデ作   943||E
4、おそろし : 三島屋変調百物語事始 / 宮部みゆき著   発注中
5、アルケミスト : 夢を旅した少年 / パウロ・コエーリョ[著]   969||C


 おススメの本は、「光と影」や「善と悪」、「葛藤」「傾聴(耳を澄ますこと)」、そして「魂」をテーマにセレクトしました。

 『ゲド戦記』は、「好きな本は?」と聞かれたときに、真っ先に答える本です。ジブリ映画と全く異なる原作ですが、毎晩枕元で必ず読んでいたほど大好きな本です。

 『十二国記』は、ホラー小説家の手により書かれたファンタジーで、人間の凶暴性や残忍さ、非情、愚かで不甲斐ない醜い面を包み隠さず見せつけさせられる一方で、同じ人間の中にある友愛が人を救い、かすかな希望が人を生かすという真髄を見事についています。
 人が極限に立たされたときの様々な姿を教えられ、読者にも問いかけるストーリーです。

 『モモ』と『おそろし』は、相手の語りと自分の心に耳を傾けることが、相手の魂に触れること、そして自分の魂と共鳴することを、ひとつは優しく、もうひとつは怪しく示唆する物語です。
 ちなみに、主人公のモモと、先ほどの『ゲド戦記』の登場人物オジオンは、私の仕事のお手本です。
 
 最後の『アルケミスト』は、少年が繰り返し見た夢を機に、魂に導かれて宝探しの旅をするお話です。本は薄くて読みやすいのに、とらえどころのない「魂」について、少し分かるような、そして読み返すたびに更に気づかされるような体験をします。

 他にも、たーくさんある大好きな本は、写真の中に込めました。蔵書にはありませんが、機会があったらどうぞ♪



    中学1年C組担任 英語科 増山 望先生
        1、本当にわかる心理学 : フシギなくらい見えてくる! / 植木理恵著  140||U
2、五分後の世界 / 村上龍[著]  913||M
3、24 = Twenty four / ジョエル・ナーサウ, ロバート・コクラン原案  933||S
4、緋色の研究 / アーサー・コナン・ドイル著  933||D
5、四つの署名 / アーサー・コナン・ドイル著  933||D
6、さるのこしかけ / さくらももこ著  914.6||S
7、ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 / J. K. ローリング作  933||R

読書好きな人がうらやましい。
恥ずかしながら、なかなか最後まで本を一冊読み切ることができません。
そんな私が読みきった本たちです。
読みやすいこと間違いなし。
村上龍の5分後の世界、読み始めるとあっという間に独特な世界に引き込まれ、戻ってこれません。
ハリーポッターも文章が流れるように進んでいきます。
さくらももこは笑いが止まりません。
読者初心者におすすめの本たち、よろしければ読んでみてください。



  高校2年D組担任 数学科 松原 裕二先生    
 
      1、2001年宇宙の旅 : 決定版 / アーサー・C.クラーク著  933||K
2、星を継ぐもの / ジェイムズ・P.ホーガン著  933||H
3、ニューロマンサー / ウィリアム・ギブスン著  933||G
4、クライマー魂 / 木本哲著  786||K
5、東京路地猫まっぷ / 一志敦子画・文  645||I
6、すゞしろ日記 / 山口晃画・[著]  726||Y

 本格的な読書に目覚めたのは高校生になってからです。中学生のとき「SF(サイエンス・フィクション)」というジャンルにはまり、その頃はもっぱら映像(映画・テレビ番組など)を喜んで見ていましたが、高校生になって和洋問わず長編・短編様々なSF小説を乱読しました。日本では「SF小説」の地位はとても低く、人前で読んでいると馬鹿にされてしまいますが、海外ではそんなことはなく、最上位に位置するいわゆる「純文学」に分類されている作品もあります。今回選んだ3作品はSF小説界では最強の3冊で、SFファンを自称する人は必読本です。どれも翻訳なので少々取っつきにくい文章で書かれていますが、描かれている世界は雄大で壮大で、読書の醍醐味が味わえること請け合いです。
 単行本の3冊は、私の好きな(趣味の)世界から選びました。木本氏は凍傷により足の指が全部ありませんが、負けずにいまでも山にチャレンジされている不撓不屈の男。NHKテレビのドキュメンタリー番組にも登場されたことがありますから、知っている人もいるかもしれません。山口氏は東京芸大卒業の本物の画家ですが、こんなマンガも描かれているのです。絵画を鑑賞するように一コマ一コマじっくり見て下さい。いろいろなものが隠されています。最後の猫本は、散歩と猫が好きな私のために書かれたような本です。猫好きな方ぜひ手に取ってみて下さい。 



  中2 D組担任 英語科 清水 世界先生
 



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1、海炭市叙景 / 佐藤泰志著          913||S
2、赤と黒 / スタンダール [著] ; 小林正訳(上・下)   953||S||1~2
3、トニオ・クレーゲル ; ヴェニスに死す / トーマス・マン [著] ; 高橋義孝訳        943||M
4、インドへの道 / E.M.フォースター著 ; 瀬尾裕訳    933||F
5、仮面の告白 / 三島由紀夫著 913||M
6、楢山節考 / 深沢七郎著            913.6||F
7、キッチン / 吉本ばなな著          913||Y
8、萌の朱雀 / 仙頭直美〔著〕 913||S
9、弟よ、愛しき人よメモワール / ジャメイカ・キンケイド著 ; 橋本安央訳     936||K
10、道化師の恋 / 金井美恵子著      913.6||K
11、悪魔祓い / J.M.G.ル・クレジオ[著] ; 高山鉄男訳       954||ル
12、アメリカ 1 / 幾野宏 [ほか] 訳 (集英社ギャラリー「世界の文学」 )   908||S||16
13、郷愁 ; 車輪の下 ; 春の嵐 ; 知と愛 / ヘッセ〔著〕 ; 高橋健二訳  (河出世界文学全集)
      
908||K||19

映画化されている作品も多いので、映画と小説の両方に挑戦してみるのも面白いでしょう。特に、往年の映画スター、ジェラール・フィリップとダニエル・ダリューが共演している『赤と黒』は味わい深く鑑賞できます。イタリア貴族の末裔であるルキノ・ヴィスコンティ監督の最高傑作『ベニスに死す』、大女優田中絹代が役作りのために前歯を抜いて迫真の演技で臨んだ木下惠介監督の『楢山節考』も、一見の価値ありです。また、数年前に「海炭市叙景」の映画化で注目を浴びた小説家、佐藤泰志を描くドキュメンタリー映画『書くことの重さ』が今秋公開され、唯一の長編小説「そこのみにて光輝く」も綾野剛主演で映画化されていく中で、不遇に終わっていた佐藤泰志の評価がますます高まっていくことには喜びを感じています。




  中3 C組担任 社会科 日野田 昌士先生
 


     


1、夜と霧 / E・フランクル みすず書房             946||F
2、リヴァイアサン / ホッブス 岩波書店             311||ホ||1~2
3、法とは何か / 渡辺洋三 岩波書店  321||W
4、沈まぬ太陽 / 山崎豊子 新潮社           913||Y
5、金閣寺 / 三島由紀夫 新潮社             913||M
6、プラハの春 / 春江一也 集英社           913||H
7、海と毒薬 / 遠藤周作 新潮社             913||E
8、亡国のイージス / 福井晴敏 講談社       913||F

 私が専門とする政治経済の授業の中で、少しでも話題にした本を列記します。『夜と霧』は人間の本質に迫る作品です。『法とは何か』は法学を学びたい(学ぶ)生徒には必読の書です。『沈まぬ太陽』は某航空会社の労働組合の活動についてのドキュメンタリー小説です。渡辺謙が主演の映画もあります。『金閣寺』は、授業で扱った『宴のあと』の作者である三島由紀夫の不朽の名作です。『プラハの春』は、チェコスロバキアで起こった民主化運動の一部始終を描いた作品です。ミュージカルにもなっています。『海と毒薬』は戦争について、ひいては「人間とは何か」ということを考えさせられます。『亡国のイージス』は日本の安全保障政策について考えさせられます。映画化もされています。以上の本を紹介します。

私の高校時代は特に本が嫌いで、1ページを読むのに5分以上の時間がかかっていました。そのため、300ページの本を読むためには、5分×300ページ=1500分=25時間もかかっていたため、読書は苦痛でしかありませんでした。しかし、嫌々ながらも本を読むようになると、今では1ページ1分くらいでは読めるようになりました。それでも遅い方ですが、トレーニングしないといつまで経っても速く読むことはできません。   
 読書は人間の幅を広げてくれるものだと思います。最初は難しいかもしれませんが、ゆっくりと自分のペースで読書してみて下さい。





  中2 C組担任 理科 宮田 和義先生
 


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1、発展コラム式中学理科の教科書            400||T
2、見てわかるDNAのしくみ    467||K
3、細胞紳士録        463||F
4、コケの謎   475||M
5、進化し続ける植物たち             471||K
6、蝶々はなぜ菜の葉にとまるのか            470||I
7、ネコジャラシのポップコーン              470||M
8、ゲッチョセンセのおもしろ博物学   460||M
9、アメリカ版大学生物学の教科書 分子遺伝学        460||S||2




 生物の授業を担当していますが、生物について分からないことはたくさんあります。分からないから、本を読んで学びます。今回は、図書館にも、自宅にもある本を選びました。つまり、授業のために自分で買って読んだ本で、まさに授業における「参考文献」の一部です。





  高1 C組担任 英語科 吉田 朝子先生
 




     


1、星の王子さま      サン=テグジュペリ,A. de 作/内藤 濯 訳           953||S
2.山椒魚     井伏 鱒二 著  913||I
3.湖畔のアトリエ    ヘッセ[著] ; 高橋健二訳             943||H
4.白夜(1-5)  渡辺 淳一 著  発注中
5.大地(1-4)       バック,P.S. 著/新居 格 訳/中野 好夫 補訳            発注中
6.チボー家の人々    ロジェ・マルタン・デュ・ガール著 ; 山内義雄訳              953||T||1-13
7.100人の20世紀(上下)     朝日新聞社編   280||A
8.鉄道員(ぽっぽや)  浅田次郎著     913||A
9.地下鉄(メトロ)に乗って    浅田次郎              913||A
10.壬生義士伝(上下)  浅田次郎著     913||A
11.前哨      アーサー・C・クラーク 著/小隅 黎 他訳             933||C

これまでに読んだ本の中で特に印象深かったものを集めました。

『星の王子様』は子供の本というイメージを持っている人がいるかもしれませんが、そうではありません。大切なメッセージがたくさんちりばめられています。

 『チボー家の人々』は長編ですが、ひとつひとつまとまったストーリーになっているので間をあけても読みやすいと思います。高校生に是非読んでほしい作品です。それでも、という人には君たちと同世代のジャックに焦点をあてた『チボー家のジャック』という作品もあります。

100人の20世紀』は、20世紀を代表する人物をピックアップして紹介しているのですが、一般に知られていないエピソードや裏話のようなものが載っていて興味深く読めます。

『前哨』はSFに抵抗のある人でも比較的読みやすい作品だと思います。

有名な作家が多いですが、いわゆる「代表作」ではないものも選んでいます。タイトルは聞いたことがなかったけれどいい作品だった、と思っていただければ…。




  中2 B組担任 英語科 高橋 一也先生
       


1、敗北を抱きしめて : 第二次大戦後の日本人 / ジョン・ダワー [著] 210||D
2.歴史とは何か / E.H. カー著 : 清水幾太郎訳              201||
3.無縁・公界・楽 : 日本中世の自由と平和 / 網野善彦著             210||
4.神曲 / ダンテ[] ; 山川丙三郎譯        971||D
5.中世の秋 / J.ホイジンガ [] ; 堀越孝一訳


この世の成り立ち

 みなさんはこの世の中を正確に理解するのに適した方法は何だと思いますか?

誰かの話や新聞、本などがありますね。でもそこには常に、

これが真実 とか

誰が正しい

 といういわゆる「客観的事実」という亡霊があります。しかし、この世の中では誰もが合意できる
 唯一の真実というのを示すのは難しいですよね。だからいろんなところで争いや不和があるのです。

では、どういうことでしょうか?私たちの知っているということは、「現在の私」と「過去の私」の絶え
 間ない対話の中で解釈し続けられていることなのです。ですから、常に考えることが大切なのです。

このような考えに立ち、私は考え方の根本を見直す本を紹介させていただきます。

   
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高校Ⅱ B組担任 保健体育科 武井 貴先生

       


1、長谷部 誠 「心を整える」       783||H
2、川島永嗣 「準備する力」         発注中
3、辻 秀一 「スラムダンク勝利学」 783||T
4、辻 秀一  「人のためになる人 ならない人」    発注中

僕の推薦する本は基本的にスポーツに関わるものですが、その理由は多くのスポーツでは一瞬の間にたくさんの決断を要求されます。しかもその決断により、試合に勝つか負けるかが決まってしまうことさえあるわけです。たかがスポーツなのですが、されどスポーツで、我々の生活の中でもいろいろな決断を迫られることがありますが、その時になってからでは遅いわけです。また、スポーツの中ほどのスピードで決断を迫られることも決してありませんから、少なくとも考え方の一つとして覚えておくと便利というわけです。

今回推薦する本ではどれも必ず日頃の生活での考え方のヒントが得られると思います。運動部に所属する人もそうでない人も、いずれ大学の受験を考える筈と思います。その時にも必ず役立ちますので是非読んでみたらと思います。

   
 
 
中3 B組担任 保健体育科 山本 享先生
       


1、竜馬がゆく/司馬遼太郎    913||S||1~8

2、燃えよ剣/司馬遼太郎             913||S
3、翔ぶが如く/司馬遼太郎    913.6||S||1~7
4、峠/司馬遼太郎    913.6||S
5、幕末/司馬遼太郎  913.6||S
6、後鳥羽伝説殺人事件/内田康夫  913.6||U
7、奇跡のトレーニング/小山裕史  780||K
8、勝負脳の鍛え方/林成之    780||H
9、最新版 わかりやすいゲートボール/高橋隆輔 783||T
10、ゆるゆるランニングMAP@東京  782||I


1~6は自分の人生に大きく影響を与えてくれた「司馬遼太郎」と「内田康夫」の作品です。司馬遼太郎の作品では主に幕末から明治にかけての作品が好きで、社会人になってから読みました。「竜馬がゆく」の坂本竜馬、「燃えよ剣」の土方歳三、「翔ぶが如く」の大久保利通・西郷隆盛、「峠」の河井継之助、「幕末」の桂小五郎など主人公の生き様が教科書になります。また、他にも「世に棲む日日」の高杉晋作「花神」の大村益次郎、「胡蝶の夢」の松本良順、「最後の将軍」の徳川慶喜、「殉死」の乃木希典なども個性豊かな素晴らしい主人公です。

内田康夫作品は高校時代電車の中で3日に1冊のペースで読んだ推理小説です。浅見光彦という主人公がとても魅力的です。

後半のスポーツに関する本は体育業界を一変させた初動負荷トレーニングについて書かれている「奇跡のトレーニング」や、勉強にも応用できる姿勢についても書かれている「勝負脳の鍛え方」。また、スポーツが苦手な人でも全国を目指せる「ゲートボール」。そして自分が良く使っているランニングマップです。ぜひ読んでみてください。


   
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   中1 B組担任 数学科 佐藤 龍彦先生

     
1.  夏の庭 : The friends / 湯本香樹実作            913||Y
2.  あのころはフリードリヒがいた / ハンス・ペーター・リヒター作 : 上田真而子訳 943.6||R
3.  しろばんば / 井上靖著     913||I
4.  ジュニア数学オリンピックへの挑戦 / 安藤哲哉著  410||A
5.  学校では教えてくれなかった算数 / ローレンス・ポッター著 ; 谷川漣訳   410||P

小説は、私が実際に中学校の頃読んだ小説の一部です。印象に深く残っているのを選びました。ぜひ読んでみて下さい。

数学の本は、今授業で習っている数学とは一味違った問題に出会える本です。授業でやっている数学に飽きてしまった数学の得意な人、あるいは、授業の数学には興味が無い人にぜひ見て欲しいです。すてきな問題に出会えるかも!?



   
               

   中1 A組担任 社会科  鹿島 永好 先生

     


①国の成り立ち
: 旧石器時代・縄文時代・弥生時代・古墳時代 / 高野和弘監修 : 姫川明まんが  
     

                        (学研まんが
NEW日本の歴史)  210||G||1

②邪馬台国と卑弥呼のまつりごと(日本の歴史 : マンガ / 石ノ森章太郎著)  210||N||2

③新釈現代文 / 高田瑞穂著      学習参考書コーナー

④赤本の使い方 : 赤本を制した者が受験を制す! : 最新版 / 和田秀樹著      学習参考書コーナー

⑤反戦と非暴力 : 阿波根昌鴻の闘い / 亀井淳文   319||K

⑥好きになっちゃった沖縄 : 元気をくれる南の島々のフリーク旅 / 下川裕治, ゼネラルプレス編・著 ;

                               下川裕治責任編集
    291||S

⑦過労死のない社会を / 森岡孝二編     366||M

⑧内部被曝 / 矢ヶ崎克馬, 守田敏也著     539||Y

⑨憲法を変えて戦争へ行こうという世の中にしないための18人の発言 / 井筒和幸 [ほか著]  323||N

⑩バナナとエビと私たち : カラー版 / 出雲公三作・画   611||I

 ①②歴史を学習している高校生へ(もちろん、中学生も)。図書館にはこんな本もありますよ、という紹介も兼ねて、①は小学生用の学習漫画で、歴史の流れをつかむのにお勧めな本。小学生用とはいえ、結構細かい歴史的事実も書き込まれています。ちなみに、世界史もあります。さらに②は石ノ森章太郎のライフワークともいえる「日本の歴史」で50巻以上ある読み応えのある著作です。
 ③④は受験生に捧げる本。③のようなハウトゥー本も一度は読んでみるべきでしょう。④は多くの国語の先生が実力がつくとお勧めする現代文の名著とも言われている「問題集」。文庫本で学習参考書の「国語」のコーナーにひっそりとありました。
 ⑤⑥は「沖縄平和学習」に臨む高校2年生に捧げたい本。⑤はかつて修学旅行のコースに入っていて、直接お話しを伺ったこともある阿波根昌鴻さんの活動を紹介した本。平和を求めるとはどういうことか、考えさせてくれます。⑥は沖縄という場所について興味を抱かせてくれる本。
 ⑦~⑩はいずれも「岩波ブックレット」。これは手軽に1時間もかからずに読み切ることができ、最新の研究成果を理解することのできる本です。最近話題になっているであろうテーマを3つ(⑦~⑨)、そして古くても是非知っておいてほしい、私たちの生活とも密着していて、しかもマンガで読みやすい⑩を挙げてみました。

   
 
               

   中2 A組担任 技術科 内田 真哉先生
       

森の季節学 / 渡辺隆一著       519||C||2

ほんとうの環境問題 / 池田清彦, 養老孟司著    519||I

ダムのはなし / 竹林征三著    517||T

北アルプストイレ事情 / 信濃毎日新聞社編       518||S

バイオ燃料 : 畑でつくるエネルギー / 天笠啓祐著    501||A

これ食べていいの? : 恐るべき食品汚染 / いわさ恵美著   519.79||I

宮大工棟梁・西岡常一「口伝」の重み/ 西岡常一著      521||N

光の教会 : 安藤忠雄の現場 / 平松剛著 : 石堂威編集      526||H

椅子の科学 / 心地よい椅子を科学する研究会編著   583||K

日本の技 : 伝統を明日へつなげる職人たち        502||O

推薦する本は大きく分けて2つのジャンルになります。
 1つは環境などをテーマにしているものです。環境問題はその時代によって、いろいろなものが取り上げられ話題となるのですが、その中にはマスコミによって作り上げられてしまい、真実ではないことが報道されていることもあります。例えば『割りばし』⇒熱帯雨林の破壊につながっている。『ダム』⇒ダムを壊し、森林に戻すことで森がダムの役割を果たすなど・・・。前者は割りばしの生産地や日本での割りばし作りの方法を学べば、熱帯雨林の破壊とは無関係であることがわかります。後者は木の特性や日本の水資源と消費量を学べば森のダムが不可能であることがわかります。新聞やテレビは読者や視聴者が興味関心をもってもらわないと意味がなく、そこに真実があるかどうかは受け手の私達が精査しないといけません。インターネットの情報はさらに慎重に取り扱わないといけないでしょう。では、どのようにして真実を見抜き考えるかは様々な本を読み多面的な意見を取り入れることが重要になってきます。印象の強い見出しに流されるのではなく、それはどういったことなのかを考えることが情報量の多い現代に求められる力です。
 もう1つは手に職をもつということについて、知ってもらえたらと思い選びました。日本の技術力は職人技と呼ばれるものに支えられています。どんな最先端な物でもコンピューターでは作れない物が数多くあります。結果、人の手仕事によって仕上げられています。世界が注目する日本の技術や職人技について知ってもらい、君たちの中から次世代への後継者が誕生したらうれしいです。

   
 



   3 A組担任 数学科 宮 聡 先生

       

数の悪魔 : 算数・数学が楽しくなる12 / ハンス・マグヌス・エンツェンスベルガー著 : 丘沢静也訳 : ロートラウト・ズザンネ・ベルナ-      410||E

親子で学ぶ数学図鑑 : 基礎からわかるビジュアルガイド / キャロル・ヴォーダマン著 ; 渡辺滋人訳  410||V

1+2=3 : 足し算に潜む迷宮 / 山村吉信著   410||Y

円周率πの不思議 : アルキメデスからコンピュータまで / 堀場芳数著        414.12||H

120の仕事なり方完全ガイド : 高校生の進路さがし最強BOOK / 学研編        366||G

アニメ・ゲーム76の仕事(メディア業界ナビ)       366||M

日本の名作文学案内 : これだけは読んでおきたい / 石川森彦,高瀬直子漫画 : 笠原秀 [ほか] |   910||M

創世 : 光を受けし者たち / あずみ椋原案・画(みんなの聖書・マンガシリーズ)        193||A



聖学院の図書館の本が、バラエティー豊富なことに驚きました。小学生レベルから、場合によっては大学生以上の専門的な本まで大変興味深いです。

・今回、私が数学を教えている関係で、苦手な人でも読むことができる数学の面白く・興味深い本。

・進路に困った人への進路(職業)探しの本。

・本自体を読むのが苦手な人へ、文学作品・聖書の入門書

を用意しました。ぜひ、手にとって「知」の扉を開いてみて下さい。

   
 



   高Ⅱ A組担任 国語科 大川 功先生
         

東京星空散歩 / 林完次著         440||H
テレビの自画像 : ドキュメンタリーの現場から / 桜井均[]          699||S
指揮者の仕事 : 朝比奈隆の交響楽談 / 朝比奈隆著         760||A
紙の知識100 / 王子製紙編著         585||O
心の夜想曲(ノクターン) / 遠藤周作著       914.6||E
鴎外全集 / 森林太郎著 ; 木下杢太郎 [ほか]      918||||17
明治・大正・昭和の食卓 : おばあちゃんからの聞き書き : 素晴らしき古き時代の知恵 /
                                          
ハウス食品株式会社ヒーブ室著   383||H
東京の戦前昔恋しい散歩地図 / アイランズ編著    291||A

いろいろなことに疑問を持って、いろいろな本を読んでもらいたいと思って選びました。普段、自分の身の回りにある当たり前のものについて、ちょっと距離を置いて、見つめなおす時間を取って下さい。