聖学院はキリスト教教育を標榜する男子校です。貴重な6年間を2つに分断しない一貫教育の優位性を活かしながら、キリスト教を土台とした人間教育を大切にしています。男子の特性を捉えた教育とキリスト教の世界観に根ざした教育の融合の中で社会の力強い担い手としての自覚を養います。
聖書を別の言葉で表すと「カノン」、これは物差しを意味します。神様の物差し――つまり絶対に変わらない価値観を指し、多感な中高時代の「判断のよりどころ」に繋がっていくものでしょう。聖学院では毎朝15分の礼拝と聖書の時間を中心にキリスト教精神を学び、オンリーワン・フォー・アザーズ(他者のために生きる個人)の教育を実践しています。グローバル化が進む時代において地球規模での思考・認識力を高めながら、豊かな人間性、倫理観を育み、そして他者と共に学び考えを深め合う学びを重視します。
聖学院はキリスト教教育を標榜する男子校です。貴重な6年間を2つに分断しない一貫教育の優位性を活かしながら、キリスト教を土台とした人間教育を大切にしています。男子の特性を捉えた教育とキリスト教の世界観に根ざした教育の融合の中で社会の力強い担い手としての自覚を養います。
L.L.T.とは「Learn Live Together」の頭文字をとった、聖学院独自の授業スタイルです。一年間を通して命の大切さや人間関係の構築などを学び、自分の考えを伝えながらグループ内で意見を交わしていきます。まとめた意見を皆の前でプレゼンテーションしてクラス内で共有を積み重ねていくことで、互いの個性を尊重し、共に学び合う姿勢をつくりあげていきます。
1学期のテーマ『大切なきみ』 | 総合学習オリエンテーション/礼拝 |
|
---|---|---|
命のつながり |
|
|
命のはじまり~こども編~ |
|
|
命のはじまり~母親編~ |
|
|
「いのち」の使い方~賜物探しをしてみよう!~ |
|
|
自分の命を大切にするって? |
|
|
たいせつなきみ |
|
|
2学期のテーマ『いじめを克服する』 | 「これっていじめ?」 |
|
「いじめられる人も悪いのか?」 |
|
|
「みんなの権利」 |
|
|
「みんなの友だち」 |
|
|
「傍観者にならない」 |
|
|
「友だちのために働く」 |
|
|
「僕はなぜ止められなかったか」 |
|
|
Only One for Others |
|
|
まとめ |
|
|
3学期のテーマ『人間関係の構築』 | 音楽を通じての自己理解、他者理解 |
|
友人が持つ様々な価値観を知り、自分と他者の違いを知る |
|
|
日常会話の少ないクラスメイトとの交流 ~互いの親近感を養い、クラスの雰囲気作りに役立てる |
|
|
ことばの伝達と理解のトレーニング~他者理解と協力・協働 |
|
|
協働作業を通じて、グループメンバー相互の理解をはかり、一つのものをつくる喜びを共有する | ||
一年間のまとめ |
|
地域の皆さんへのあいさつ運動や町内会のゴミ拾い、交通安全週間での交差点旗振りなどを行っています。生徒たちは学校周辺の方々に守られ、同時に町のお年寄りや小さな子どもたちを守る立場でもあります。良好な人間関係のもとで、思いやりの心を育てます。また夏休みには有志を募り、社会福祉法人でのワークキャンプも続けています。
入学後すぐに、軽井沢で2泊3日の新入生合宿を行います。さまざまなアクティビティを通して生徒同士の交流を促すと同時に、聖学院の生徒である意識を芽生えさせ、これから始まる学院生活への下地を形成します。合宿後は担任が常にクラスの様子を観察し、一人ひとりにとって居心地の良い空間になるように声掛けしています。
各学年に配した体験学習は学院生活の思い出に残るだけではなく、困難を乗り越える底力を目覚めさせ、生徒たちの人間力を鍛えます。そして共に努力し、共に感動を分かち合った仲間と深めた絆は何よりも替えがたい財産として、卒業後も生かされていきます。
独自の体験教育が強い人間力を鍛える
聖学院が実施する体験学習では、苦労や困難の中で人間関係を構築することや、自然の営みや異文化体験を通して、新たな価値観の芽生えを促します。そして体験の中で生まれた目標や問題意識は、自発的な学習意欲を生み出し、生徒たちは目覚ましい成長を遂げます。これは男の子が自分で決めたことや目指したころには邁進する性質を持っているからと言えるでしょう。感受性が豊かな時期だからこそ、生徒の「やる気スイッチ」がどこで入るかは未知数です。聖学院ではその「やる気スイッチ」を得られる機会を幅広く用意し、やる気が継続できるような支援体制を整えています。
入学式の翌日から新入生合宿がスタートします。初日は緊張した表情の生徒たちも、礼拝や全体集会、グループワークなどを通じて多くの仲間との交わりの機会を持つ中で次第に打ち解けていきます。合宿の最中には、各人がこれからどんなクラスにしていきたいのかを語り合う機会が持たれ、気軽に話のできる仲間ができることは多くの生徒たちにとって入学前に感じていた不安の一つが解消されるのではないでしょうか。共に学ぶ仲間たちとともに、一回り大きくなって聖学院へと戻ってきます。
この夏期学校では慣れないテント生活や、限られた生活環境への対応、十分な安全配慮が求められるなど、困難が伴う場面も多くあります。特に蝶ヶ岳の頂上を目指す山上では、疲れが溜まる中で仲間とのコミュニケーションがとりづらくなることも少なくありません。そのような中で、共に支え合いながら頂上に達した時の感動は一層強く、生徒同士の絆はさらに強固なものになります。そして北アルプスの雄大な自然に触れて、生徒たちはたくましさも身に付けていきます。
今年で32年を迎えた聖学院の伝統行事のひとつです。田植え実習の他、ミズナラの植林作業やタケノコ堀りなどを行います。初めて足をつける田んぼの感触や腰を曲げた長時間の田植え作業は、想像していたものとの違いに驚き、生徒たちはお米ができるまでの大変さを実感します。そして糸魚川の穏やかな人柄と空気に触れ、人々が信頼し合う生活の中で寝食を共にして、人間的にも大きく成長する4日間です。秋には保護者(有志)による稲刈りツアーもあり、その後も第二の故郷のように温かい交流を続ける家庭もあります。
日常から離れた自然豊かな環境で互いに協力しながら、積極的に課題へ挑戦し自分の内面に気づき思考を深めることで、中学生から高校生へ、boyからmanへと歩みを進めるきっかけとなる合宿です。
「反戦・平和」をテーマにした修学旅行です。ガマに入る体験や米軍基地の見学などを通し、平和への意識を深めます。他にもサトウキビ収穫や沖縄料理の調理体験など、沖縄の文化や自然を体験します。沖縄の空や風、においや音を五感で感じる体験学習は、漠然とした「平和」というイメージを具体的なものへと結びつけます。
夏休みの最後に長野県の乗鞍高原にある「North Star」を舞台に、英語を使いながら様々なスポーツに取り組むイベントです。乗鞍の気持ちの良い空気の中、ネイティブスタッフたちとたくさんのアドベンチャーを通して語学力を養います。North Starはユニークでインターナショナルなアウトドアスクール&ロッジです。